タイトル

PS3版ワンダの巨像のレビューをしていきます。(ネタバレは基本的に無し)
私はPS2版未プレイですのでこのレビューもPS2版を未プレイの人向けということになりますね。
モチロン、PS2版をプレイした方も「PS3版はどんなんや?」って感じで見てくだされば光栄です。

あらすじ飛ばして本文へ





~あらすじ~



『その橋は、永遠に続くようにも、

すぐに果てるようにも感じられた。

青年は、村に伝わる”いにしえの剣”を携え、

少女の亡骸と共に長い旅に出る。

橋の<向こう側>には、

古びた祭壇があった



祭壇に眠る魂を失った少女。

その亡骸を目覚めさせるために、

青年は、巨像を倒すことを誓った。

青年の名は、ワンダ―――


青年は愛馬アグロとともに、

大地をかけ、巨像の姿を追い求める。

掲げた剣は、天空の光を集め

巨像への道しるべとなる。


巨像が住む”いにしえの地”には、

果てしない大地が広がる。


高野、草原、廃墟、砂漠―――。

巨像の気配。



見晴台には、

近づくものの魂を記録し、

力尽きたものを救う力があるという。


青年は、見晴台にたどり着き、

つかの間の安息を得る。



そして。



ついに。

神々しいまでの巨大な姿を見据え、

青年は、臆することなく巨像に立ち向かう。

掲げた剣が集める光は、

巨像の弱点を照らし出す。



両手に巨像の手応えの記憶を感じながら、

青年は、立ち上がる。

この地に蠢く、全ての巨像を倒すために。


青年は再び剣を掲げ、

アグロを駆る。』

(説明書より引用)







~OP~








駆ける





世界の果てにある、”いにしえの地”

外界と唯一つながる橋を愛馬アグロに乗って駆ける青年、ワンダ。




その橋は、いにしえの地の中心に位置する祠に通じていた。広間

螺旋に連なった通路を下り、ささやかに水をたたえた泉をの脇を抜け、

ワンダは、

左右に不思議な像が列をなしている広間に出る。

正面には祭壇のようなものが見える。




祭壇に



ワンダは大事そうに”モノ”を抱えながら、アグロから降り、

祭壇に安置する。






布


ワンダはその”モノ”を包んでいた布を取り払う。

包まれていたのは、もはやものひとつ言わぬ女性。

いにしえの儀式により魂を失った女性。





影
突如、”影”が湧いて出てきた。

この地に人間が立ち入ることを拒むかのように。

しかし、ワンダが彼の腰に差している剣―いにしえの剣―を抜くと、

影は霧散した。





すると今度は天から声がする。ドルミン

声のぬしの名は「ドルミン

失った魂を取り戻すことさえできるという、大きな力を持つ存在。

ワンダはドルミンに求める。

彼女の失われた魂を取り戻して欲しい、と。




ドルミンは答える。決意

「この祭壇にある16の偶像を壊せばお前の願いを聞こう。

ただ、これら偶像は”いにしえの地”の各地にいる巨像を倒すことでしか壊すことができない。」

巨像を倒す旅にでる決意を固めるワンダに、ドルミンは一言付け加える。

「たとえお前が偶像をすべて壊したとしても、

少女の魂を取り戻すためにお前が払う代償は重いかもしれんぞ。」



ここにいる少女


自らが払うことになる代償のことを考えるより、魂を取り戻すことだけを考えて、

ワンダはアグロにまたがり巨像を探しに行く。














ここからレビュー本文


~概要~

この「ワンダと巨像」というゲームは、ソニー・コンピュータエンタテインメントにより開発・発売されたアクションアドベンチャーゲームです。
2005年10月27日にプレイステーション2用ソフトとして発売され(日本で)、後にPlayStation 2 the Bestとして廉価版が発売されたました。
また、2011年9月22日にはプレイステーション3用のリメイク版が発売され、本レビューではそのPS3版リメイクを取り上げます。

「ICO」の制作チームが送り出した、「Next ICO」であり、日本よりも海外に熱狂的なファンが多いゲームのように思われます。
デザイナーの上田文人の評価を確たる者にしたゲームといえるでしょう。
彼に「一発屋なんじゃないの?」という言葉をかけることはできなくした作品です。


いわばボス戦だけを抽出したようなゲームが、「ワンダと巨像」


青年ワンダを操作し、各地に散らばる16体の「巨像」を倒すのが目的のゲーム。
と聞くと普通だが、このゲームの特徴は、内容を巨像との戦いのみに特化し、それ以外のものを排除したということでしょうか。

RPGなどによくあるザコ敵との戦いや、アイテムコレクションこのゲームにはほぼありません。

広大な土地でワンダを操作しアグロを駆り、剣の光が示す巨像の場所へと赴き、
襲いかかる巨像の動きを縫って弱点となる部位までたどり着き、めった刺しにする(!)

これを16回繰り返す。そういうゲームです。
こう書くと面白くなさそうですねぇ。

しかし実際やってみるとこれがまた面白い。

16体の巨像は各々違う倒し方が用意されていて、謎解きにも似た戦いを繰り広げることになります。
しかし謎解きをしている間にも巨像は攻撃をしているわけで。

時にアグロの力を借りながら、巨像にしがみついて戦う。
それが基本スタンスですね。


キャッチコピーは

最後の一撃は せつない



~PS2版との比較~

基本的にはPS2版に忠実な作りとなっている、とのこと。
上田氏によると、あくまでリメイクでなくリマスターですから、変えたい部分も変えずにおいた、とのこと。
グラフィック面では、PS2のグラを実機で見たことがないので比較しようがないですが、PS3のグラフィックとして申し分ない出来です。
しかし
3D対応。アグロを乗り回して見て欲しいとのこと。
トロフィー機能にも対応。




~感想~


NICOだけあってICOを彷彿とさせる世界観。
実際、ICOの百年前の話である、らしいです。
そのへんのつながりについて二作品をプレイし終わると、色々考える部分はありますが、
どうしても妄想の域を出ないので、ここには書きません。


ICOの時ほどではありませんがインターフェースはスッキリしてます。
右下に握力ゲージと今装備している武器(素手か剣か弓か)、それと体力(HP)ゲージがあるだけ。


出来ることは

歩く、走る、ジャンプ、飛びつく、よじ登る、剣を振る、弓を打つ、馬に乗る

こんなもんです。
この限られた(と言ってもかなり現実的な)アクションを用いて、巨像の弱点にたどり着くための謎を解く。
やはり、一見ICOと全く違うようでしていることは同じ「謎解き」なのかなと思います。


そしてその戦闘。


まず、迫力がすごい。

巨像から、動作から、辺りの風景から、画面全体から醸し出される迫力がスゴイです。

プレイ中、ふと画面にうっすら映る自分の顔をみると、口を半開きで熱中している自分に何度気づいたことか。(キモイ顔してました)
まさに手に汗握ってプレイしていました。

そういう意味では、比較的サイズの小さい「巨像」が出てくると大きな巨像に迫力が劣るために少しがっかりしてました。
でっかい巨像と繰り広げる戦闘のが私には魅力的。
大きさはロマンです。


初見では、一体の巨像にかかる時間は平均して35分位ですかね。(私の体験ですみません)
すぐに「倒し方」が分かれば30分くらい、全く分からなければ一時間くらい。

もし全くわからなくても、ドルミンがそのうちヒントをくれるので詰まることはそれほどないと思います。(多分)
上田氏がこだわったという「しがみついて戦う」が存分に楽しめますね。




弱点にたどり着き、剣を突き立てると血が吹き出し、巨像は痛みに身を悶えさせます。
これが結構プレイヤーの感情に訴えかけるものがあります。
背徳感に似た何かですね。

ここでワンダのもつ背景を思い出すわけです。少女のためにやめるわけにはいかない、と。
それでも剣を突き立て続けなければいけない、と。

これぞ没入感ですわ。



巨像を倒したあとには音楽がなります。
普通のゲームならファンファーレでもなるところに悲しげな音楽が流れてくるところになにかメッセージが込められているようにも感じますね。


音楽と言えば、ゲーム中の音楽はカット・シーンや巨像の登場シーンなどきわめて限られた場面のみで使用されます。
ICOと同じ仕様ですね。

ピンポイントに鳴る音楽がまた素晴らしいのですわ。


アグロも忘れてはいけません。
アグロを直に操作するのではなく、ワンダというクッションがひとつ入っている事をしっかり再現していました。
リアリティが半端ないですね。

細かい作り込みがこのようなリアリティを再現する立役者になっているのだと思います。

アグロはワンダのかけがえのない仲間であり、逆もまた然りであるということはプレイすれば分かることで、
そのアグロが作品内で非常に泣かせてくれるのですが、そこにはあまり触れないことにしましょう。




私がもった不満といえば、フィールド移動ですかね。

具体的には、「地図」。
あんまり役に立ちませんアレ(笑)
調子良く目的地に近づいてる時は冒険している感じがしていいのですが、
目的地の近くに言ってるはずなのにどこからも入れなくて何十分も迷ってしまうと、
「このゲームはこんなことさせたいのではないだろう?」と思ってしまいます。
一回なら構いませんが、二回三回とこういうことが続くとさすがにフラストレーションがたまりました。
あれっ?私の土地勘が無いだけ……?

とはいえリアリティを損なわずにどうにかしようとするのは難しいですね。
私のように迷うことも現実的に考えれば冒険には付き物で、リアリティや没入感を高めるファクターであることは間違いありませんからね。




クリアしてみると、この作品に込められたメッセージ(というには曖昧模糊ですが)というものが自分なりに理解できることと思います。
それは各々違うものではありましょう。
しかし、どんなメッセージを受け取ったか、皆さんの声を聞いてみたいですね。
私も言いたいです。




「楽しい」で終わらないゲーム、ワンダと巨像。



オススメです





うわっ、私のレビュー。長すぎ?


レビューへ戻る


トップへ戻る

inserted by FC2 system